【ホテルスタッフがこっそり教える富士山方面へのルート10選】こちら山梨県東部富士五湖地方都留市へようこそ!

まずは台風19号に被災された皆様にお見舞い申し上げます。

ホテルスターらんどがある都留市も大雨特別警報が発令され、10月12日は孤立した山梨から出られない市外県外の皆様のお力になれればと宿泊施設の末端として出来る限りの対応に当たらせていただきました。

今は一旦落ち着いていますので引き続き土砂災害などに注意しつつ、当地より被害の甚大な地域の皆様が一日でも早く安心出来る元の生活に戻れることをお祈りいたします。

さて、大雨により主要な道路が寸断され一時陸の孤島になってしまった山梨県ですが、その様な中でも、どうにか帰りたいというお客様に普段は検討しないルートをご提案する機会もありました。

そこで今回は(一応)隣接都県からホテルスターらんど、言ってみれば富士山に至る主要な道をこれを機会にご紹介したいと思います。

■東京方面から富士山へ(東側ルート)

▼甲州街道(R20)

距離 普通

時間 普通

道幅 普通

ナビ 一般優先

渋滞 たまにノロノロ

高尾から大垂水峠を越えて相模湖⇒上野原に至る東のメイン玄関口で、JRの中央線とほぼ平行している一般道です。

片側一車線でほぼ追い越し不可なので気の短い方には上の高速をお勧めします。

私は(当館から)「下道ですと国道20号を使って八王子まで100分です」とご案内します。

▼中央高速(中央自動車道 E19/E68)

距離 普通

時間 早い

道幅 広い

ナビ 定番

渋滞 週末の小仏トンネルの渋滞は有名

新宿方面、圏央道経由ならこちら。山梨への出入りが最も多いルートです。中央道最強と名高い談合坂SAは山梨にあるのに、都内帰りの山梨県民が東京土産を買うほどの便利スポット。

私は(当館から)「高速を使えば八王子まで1時間あれば十分です」とご案内します。

▼相模湖南岸(R412~R413)

距離 長い

時間 普通

道幅 普通

ナビ 途中まで行けば示してくれる

渋滞 少ない

八王子方面ではなく相模原方面からのアクセスで、私は「津久井周り」と呼んでいます。

山梨方面からの目印は相模湖駅前の交差点を右折です。都内へのアクセスでは甲州街道に比べ距離は伸びますが、大垂水峠や渋滞を回避出来るため時間に余裕のある方、橋本、厚木方面が目的地の方にはお勧めですが、普通はご案内しません。

道志みち(R413)

距離 長い

時間 遅い

道幅 普通

ナビ 途中まで行けば示してくれる

渋滞 ほぼない

入口は相模湖南岸ルートと同じですが相模原から道志、山中湖に抜けるルートです。中央道が都内から河口湖への最短なら、こちらは山中湖へ直結する道です。週末に富士五湖方面からの帰りに渋滞回避で活用されるだけでなく、以前からライダーに愛されている山道で最近は自転車の数も目立ちます。それもそのはずでこの道は2020オリンピックの自転車競技ロードレースのコースに選ばれています。それに向けて現在神奈川県側の道路を拡幅工事中で今後はより走りやすい道へと進化が期待されます。

▼秋山みち(県道53号)

距離 短い

時間 遅い

道幅 狭い

ナビ 微妙

渋滞 ない

北のR20と南の道志みちの間に挟まれた都留と上野原を結ぶ旧秋山村を通るルート。旧村と言えど、ここはリニアの車両基地建設に利用した経緯から道路状況は悪くありませんが、神奈川側の道は少し分かりにくい上に狭いのが難点です。私も暇な休日にはよく利用し、とにかくマイペースで空気の良い道を走りたい方、バイクやスクーターで急勾配を上り下りしたくない方にオススメです。横道、脇道、回り道も沢山ありますが、相模湖のプレジャーフォレストに出てくるのが一般的です。

■箱根・御殿場方面から富士山へ(山中湖側ルート)

▼籠坂峠(R138)

距離 普通

時間 普通

道幅 普通

ナビ 一般優先

渋滞 週末は御殿場ICまでノロノロ

富士山の東側を通る山中湖と須走を結ぶ峠道で、御殿場ルートといえば普通この道を指します。通勤路としても使われるので峠道ながら交通量は多めです。ちなみに昨年から大雪の場合はスタッドレスでもチェーンが必要な区間に指定されましたので冬季は要注意です。

私は(当館から)「空いてれば御殿場インターまで1時間ちょっとです」とご案内します。

▼東富士五湖道路(E68)

距離 短い

時間 早い

道幅 普通

ナビ 定番

渋滞 週末は御殿場ICまでノロノロ

県外のレジャー目的の方が山梨から東名に出るならこちら。中央道都留ICから須走まで高速道路でアクセス可能です。日中は万年ノロノロのR139と籠坂の峠道を回避できるのはいいのですが、下道が空いている場合はさほど時間が変わらないことや、東富士五湖道路の通行料が比較的高額なのがネックで地元民は敬遠しがちです。須走からは結局下道というのもマイナスですが、現在進行中の新東名の延長工事が完了すれば、須走と御殿場JCTが接続され大幅な短縮ルートが完成します。

私は(当館から)「混んでなければ御殿場インターまで1時間です」とご案内します。

▼三国峠(山中湖小山線)

距離 長い

時間 遅い

道幅 広い

ナビ 途中まで行けば

渋滞 ない

三国の名のとおり山梨(甲斐)⇒神奈川(相模)⇒静岡(駿河)を通過し、県境を越えると中央線のライン(規制)が変わって面白いです。道幅も広く交通量も少ないので、混みがちな籠坂峠より快適に通行できますが御殿場ICから距離があるので、東名高速へのアクセスは非常に悪いです。が、このルートの最大のメリットは富士山と山中湖を一望できる絶景。特に静岡県側から来る場合はデートコースにもオススメです。私も天気のいい日は意味もなくついつい通りたくなるルートです。

■富士宮・静岡方面から富士山へ(西麓ルート)

▼富士宮道路(R139)

距離 普通

時間 普通

道幅 広い

ナビ 定番

渋滞 シーズン中は激混み

高速道路こそありませんが端から端まで観光地が集中した贅沢な高原ライン。富士吉田の北口本宮冨士浅間神社から、河口湖⇒道の駅なるさわ⇒鳴沢風穴⇒山中湖⇒本栖湖⇒富士花鳥園⇒道の駅朝霧高原⇒馬飼野牧場⇒白糸の滝、そして富士宮の富士山本宮浅間大社に至ります。意外に都留市からも近く、私も昼ごはんに富士宮焼きそばを食べて午後の仕事に出勤するといった経験もあります。

ただし、夏休みと5月の芝桜シーズンは要注意。逃げ場のない一本道に泣きたくなるほどの渋滞が発生します。

▼富士宮鳴沢線(県道71号)

距離 短い

時間 早い

道幅 普通

ナビ 途中まで行けば

渋滞 ほぼない

R139の魅力的な観光地を全て犠牲にすると通行できる西側ルートのショートカット。より富士山に近く樹海の中を走るので店もまったくありませんが、富士宮市民が誇る「一番美しく見える富士山」の姿を拝むことが出来ます。富士山から名古屋方面に向かう場合に少しでも高速代を浮かせたい場合はこのルートを通って新東名に合流します。

雨天時は昼間でも暗いのでライトの点灯を厭わないことをおすすめします。

■最後に

災害時には倒木や落石で通行に危険が及ぶ可能性もありますが、平時であれば自然豊かな山梨でレジャーを楽しむお手伝いになるかと拝察致します。各ルートの特徴も併記しておきましたので永久保存版……になると嬉しいです。

(ご紹介した情報は2019年10月現在のものです)


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