都留市のおいしい水道水は、富士山の伏流水が水源です。都留の第一水源(愛称:熊太郎水源)も浄化をほとんど必要としないきれいな水です。
湧水として知られているのが「平成の名水百選」のひとつに選ばれた、こちらも富士山を水源とする『十日市場・夏狩湧水群』です。専門家の選ぶ名水スポットの第4位(日経新聞’08.7.19版)にも挙げられ評判の高い清水です。湧水群の中には太郎・次郎滝があり、周辺にもいくつかの滝の姿が見られます。これらの湧水は、水道水や特産物のみずかけ菜の栽培や、わさびの栽培等に利用されるなど、地域の生活には無くてはならない貴重な自然からの贈り物です。
太郎・次郎滝は、上夏狩地区の公民館の向いに川へ下りる道があります。ここを下りていくと見えるのがこの滝です。富士の湧水が湧き出て滝となっています。滝の落差は約20メートル。川の流れる音だけが聞こえる場所で、たくさんのマイナスイオンを浴びることもできます。
民話によると、「昔、全国を荒らした賊の中に、困るものを助けた太郎と次郎という兄弟がおり、捕方に追われていた。ある夜、上夏狩に逃げ込んだ太郎と次郎だが、捕方に追い詰められ滝つぼに落ちて死んでしまった。」という伝説からこの名がつけられたということです。